店舗情報
やせうま本舗 田口菓子舗
昭和36年には「豊後方言銘菓やせうま」の商標登録を取得。2代目で現代表の田口芳信さんは全国に向けて大分にしかない昔ながらの素朴な味を提案するとともに、次の世代を担うお菓子職人の育成にも力を注いでいます。
商品情報(1)
こだわりの逸品
豊後方言銘菓 やせうま
添加物を一切使用せず、水飴と砂糖で練って作った餡に手づくりの新鮮なきな粉を加え、求肥(餅)で包んだ半生菓子です。主原料のきな粉は、独特の風味を損なわないように製造前日か前々日に自家焙煎しています。求肥にはある程度の糖度がないと劣化が早くなることから砂糖を入れているのですが、あまり砂糖を入れすぎると甘すぎるお菓子になってしまうため、砂糖の一部を低カロリーのオリゴ糖におきかえることにより甘さを抑え、より健康的になるよう工夫しています。(4個入り350円~)1個(本)あたりのお値段:88円(税込)
こだわりの技
きな粉づくりからすべて自社で行っています。包餡以外はすべて手作業で行い、でき上がったやせうまに、食べやすいように楊枝を刺し包装紙に包んだあと、素朴な風情をだすため大分特産の七島藺草(しつといぐさ)で1つひとつを手作業で結んでいます。手作業なだけにとても時間がかかりますが、そこは手づくりのこだわりのひとつとして機械化はせずに、いまも昔ながらの方法で仕上げています。
商品開発ストーリー
創業から5年後ぐらいに先代が、大分の郷土料理のやせうまをヒントにお菓子を作れないものだろうか、と思い立ったのが発端です。やせうまは小麦粉で作った平たい麺を茹でたものにきな粉と砂糖をまぶした食べ物で、平安朝の頃、幼君藤原鶴清麿に仕えていた八瀬(やせ)という乳母が、小麦粉を延ばし茹できな粉をかけたおやつを差し上げたところ、幼君がその後も「八瀬、うま(いもの)」とせがんだと伝えられ、それがいつしか「やせうま」と呼ばれる郷土食となったといわれています。
オリジナルテーマ
お菓子に対する思い
これだけお菓子の製造技術が進化し、製造方法もある程度オープンになっている現代においては、作る人の思いの強さがお菓子の違いに表れてくるのではないでしょうか。食べたお客さまが喜んでくれる、そのために作るという思いでこれからも作り続けていきたいと考えています。やせうまはもちろんそのまま食べても美味しいのですが、冷やしても焼いても美味しいのでぜひ一度試していただきたいです。添加物を一切使わない手づくりのやさしい大分の味を、これからも多くのお客さまにご堪能いただけたらと思います。
お客様からの声(評価)
以前、ある大学の先生がやせうまに対して「これだけきな粉を使ったお菓子はほかにないので、ぜひ大事にしてください」とお手紙をくださったことが印象に残っています。やせうまは県内のデパートやキヨスク、空港などで販売されていることから、大分土産として買って行かれるお客さまが多いようです。東京に出張する際、たまに空港などでやせうまの紙袋を持っている方を見かけると、ついつい声をかけたくなるほどうれしく思います。
安全性について
特に気をつけているのは異物の混入と、包装から箱詰めの作業における髪の毛の混入です。
おすすめの菓子店のご紹介
大分市内にある「松葉家」さんです。看板商品の“六方焼”は大分のふるさと名物で、多くのお客さまから永く親しまれ、いまなお昔ながらの美味しさで愛され続けています。